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 Midori Arai & Suzuka Yagi
Fuga Dining

『遠い手ざわり』展

身近に感じるダイニングで展示することで、普段触れる機会がない現代アートに触れて欲しいという思いから始まったTHE ART ×”FUGA Dining Exhibition”。

2022年10月1日〜2022年12月2日の期間は、新井 碧&八木 鈴佳よる

”遠い手ざわり”を開催いたします。人との関わりをテーマにした抽象的な淡いアート作品に包まれた店内で現代アートを身近に感じながら、お食事のひと時をお楽しみいただけると幸いです。

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『遠い手ざわり』展
薄い膜を介して風景を見ているような、隔たりによって対象をより強く意識することで、目に映るものの不確かさに触れること。
絵画に込めた時間を、鑑賞体験を通して他者と共有すること。
それは、手さぐりでだれかの存在を確かめようとすることと似ている。
 

【開催概要】
・会場:FUGA Dinning(イタリアン)
・住所: 東京都港区赤坂2-20-19 赤坂菅井ビル 1F
・期間:2022/10/1 〜2022/12/2


約2ヶ月に1度の展示入替を行い、若手作家一人一人にフォーカスを当て、ダイニング店内は一人の作家の世界観で作り上げられます。普段アートに接点がない方にも、”作家を知るきっかけ、現代アートを見る機会、現代アートを購入する機会、コミュニケーションのきっかけ”になればと現代アートの展示をしております。お気に入りの作品との出会いがありましたら、その場でオンライン購入も可能となっており、後日お届けいたします。

皆様から支援される場として、多方面の業界の方々が集まる場となっておりますので、ぜひお気軽に豊かな時間を過ごしていただけますと幸いです。

【作家プロフィール】


新井 碧

1992 年茨城県出身
2015 年東京造形大学美術学部絵画専攻卒業
2022 年京都芸術大学修士課程修了

2021 年「ターナーアワード 2020」入選

2022 年「京都芸術大学 大学院修了展 2022」優秀賞受賞

 

主な展示として、 

2021 年「SHIBUYA STYLE vol.15」西武渋谷店 B 館 8 階 美術画廊・オルタナティブスペース

2022 年「Collectors’ Collective vol.6 Osaka」TEZUKAYAMA GALLERY / VIEWING ROOM  

「grid」biscuit gallery 

 「MEET YOUR ART FESTIVAL 2022 “New soil”」恵比寿ガーデンプレイス 

 「ブルーピリオド展 ~アートって、才能か?~」 BLUE ART COLLABORATION【前期】 寺田倉庫 G1 ビル  

「Special Edition 2022」rise gallery など 
 

後世に自分の生きた証を残したい、あるいは、この理不尽で不均衡な世界を生きていかなければならない子孫たちに 情報を伝えたい、人々のそういった欲求が「痕跡を残す」という行為に繋がり美術は発展していったのではないだろう か。人の意思を残し伝える手段のひとつとして発達した絵画というメディアは、まさに「命の痕跡」、かつて「命が存在 してきた証」であるともいえるであろう。 

私は、身体性を伴ったブラッシュストローク、一見理解されにくい形・アウトライン、意味のないように見える無意 識的な線、余白で絵画を構成していく。それらの要素―モチーフを描こうとする「行為」と、その「行為」の派生とし て生まれる「動作」から成り立つ、絵画の構成要素たち―は、人体のノイズといったものが反映されやすく、自動的に 画面の中に私の生きた時間を内包する。時間・行為性を軸とする、体験的時間性を内包する絵画―意図的に無意識を選 択している構造を持った絵画―は、鑑賞者に「描く行為」自体を身体的に想像・追体験させる。そしてそれは、個人の 時間・身体・主観から、他者・社会について思考したり想像を働かせる手がかりとなり、「生命の有限性について思考す る」ことに繋がる。 

命を持ち得るものは等しく弱者である。偶然できたこの星で必然性を求めて生きている限り、動物であるヒトの生存 戦略が「社会性」である限り、あらゆる矛盾と不条理に対峙せざるを得ない。科学と医療が発達し、弱者も生き延びる ことが可能な共生の時代であるからこそ、生命の有限性について思考し、また、わたし自身の生きた痕跡を残すため、 絵画に時間を閉じ込めていく。

八木 鈴佳 

 

1997年 京都府出身

2016年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 卒業

2020年 京都市立芸術大学 卒業

2022年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程 卒
 

 

2022年

film(芝田町画廊/大阪)

触れずになでた(ギャラリー恵風/京都)

2021年 

靄に視点(galerie16/京都)

befog(京都市立芸術大学 小ギャラリー)

pile(KAGANHOTEL/京都)

 

2022年

lovely(OIL by 美術手帖GALLERY/東京)

京都市立芸術大学作品展(京都市京セラ美術館)

2021年 

Tourbillon19 part1 叶田百恵+八木鈴佳(Oギャラリーeyes /大阪)

コンシン展vol.3(galleryUG/東京)

京都市立芸術大学作品展(京都市京セラ美術館)

2020年 

京都市立芸術大学作品展(京都市立芸術大学内)

〈パブリックコレクション〉

京都銀行

2020年 

京都市立芸術大学作品展(京都市立芸術大学内)

 

2021年 

靄に視点(galerie16/京都)

befog(京都市立芸術大学 小ギャラリー)

pile(KAGANHOTEL/京都)

Tourbillon19 part1 叶田百恵+八木鈴佳(Oギャラリーeyes /大阪)

コンシン展vol.3(galleryUG/東京)

京都市立芸術大学作品展(京都市京セラ美術館)

 

2022年

film(芝田町画廊/大阪)

触れずになでた(ギャラリー恵風/京都)

lovely(OIL by 美術手帖GALLERY/東京)

京都市立芸術大学作品展(京都市京セラ美術館)

見ることと在ることとの間にある「ずれ」を、絵を描くことで表現したい。

日常的な風景や事物をもとに、絵具を何層も重ねて画面を作る。対象から取り出す色や線によって複数のレイヤー間を結びつけ、絵具層を錯綜させる。しかし、層の厚みを強調するのではなく、薄さを伴う奥行きの表現を試みている。

例えば、なにか薄い膜を介して風景を見ているような、隔てられることによって対象をより強く意識することがある。

向こう側を捉えようとする視覚の揺らぎを、鑑賞者と画面上で共有したい。

紙のアートワーク

Fuga Dining Exhibition Archive

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みてる(DM用画像) 2.jpeg
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