CULTURE OF JAPAN
ナカミツキ EXHIBITION
LIFE.
ー コミュニケーションのかたち ー
2024年4月11日(木)〜4月14(日)
VALLOON STUDIO 渋谷
”iPhone” で制作をするZ世代アーティスト ナカミツキの展覧会を渋谷にて開催いたします。半身麻痺生活の経験を得て、デジタルネイティブのアーティストが生み出す力強い作品は、鑑賞者に勇気、感動、パワーを与えてくれます。不自由な生活の中、生きている証として長きにわたり制作を続けてきた情熱に溢れた世界観をどうぞお楽しみください。
今回、渋谷で開催される展覧会「LIFE」では、作家ナカミツキが、音楽、テクノロジー、そして人間の経験の交差点を探求し、伝統的なキャンバスにとどまらず、視覚的に独特な変形パネルを多用し、立体的でありながら平面の面白さを引き出す作品群を展開します。
ナカの作品は、旧来と新しい技術の調和を取りながら、デジタルアプリケーションの他に、伝統的な柄を用いたシルクスクリーン技術が使用され、広がりと大胆な線が従来のパースペクティブと異なる独自の空間性を生み出します。「LIFE」の本質は、ナカが頻繁に取り上げる音楽の非言語的コミュニケーションに焦点を当て、端末機器の使用がもたらした生活や思考について、音楽の持つ言語を超えた歴史や人々の交流、現代の生き方を見つめ直し、対話を促します。
音楽をモチーフにしている理由は、演奏や楽曲の聴取がコミュニケーションの根本であるという考えに基づいています。メソポタミア文明の遺跡から発掘されたハープや笛、太鼓などの楽器は、文字や言語が発達する前から存在していたコミュニケーションの原点を示しています。ナカは、人々が直接顔を合わせて交流することの広がりや重要性を再発見するために、これらの原点に立ち返ることの重要性を強調します。
ナカの人生も芸術探求と絡み合っており、半身麻痺の障害時期を乗り越え、iPhone画面をキャンバスに変え、表現の場を見つけた彼女は、内なる衝動を表現する線を描き、他者とのコミュニケーションに深い関心を持つようになりました。この過程は、ナカの制作方法だけでなく、彼女の哲学にも反映されています。テクノロジーを生命線として受け入れることで、ナカの作品は、障害を持つ人々でも社会とつながり、自己表現ができる「ウェルビーイング思考」と個人がより充実したコミュニティと繋がる「ダイバーシティ」を重視する現代社会への強いメッセージを伝えます。
「LIFE」展は、音楽という普遍的な言語を通じて、コミュニケーションの本質と人間関係の再発見を促します。音楽が持つ古代からの歴史や、それが人々の交流にどのように貢献してきたかを探りながら、現代のテクノロジーが人と人とのつながりにどう影響しているかを考察します。展示を通じて、訪れる人々には、日常に溢れるテクノロジーの使い方を見直し、人間としての本質的な満足と成長に向けて、新たな一歩を踏み出すきっかけを提供したいとナカは考えています。
この展覧会は、アートを通じて社会やテクノロジー、そして人間性について深く考える機会を提供します。ナカのアートワークは、見る人に対して、現代社会の生き方やコミュニケーションの方法に疑問を投げかけ、対話を促します。
入院生活から描き続ける音楽シリーズ、渋谷のストリームをディレクションしてるモノクロ作品、新作、デジタル作品の約40作品を一堂にご鑑賞いただけます。ナカミツキの世界観をどうぞご体感ください。