VIKI
2025年9月26日(金)〜2026年3月
麻布消防署仮庁舎建設用地仮囲
(旧麻布警察署跡地)
東京都港区六本木六丁目2番3
(六本木交差点と六本木ヒルズの中間地点)

VIKI
ヴィキ
僕は熱しやすく冷めやすい生き方をしてきた。
言ってみれば器用貧乏として生きてきたのかもしれない。
おとなしくて、笑わなくて、紙とペンをいつも持ち歩いている子供だった。
父子家庭で育った幼少期、コンビニ弁当生活が続いた。
母親代わりの祖母が入院した時だった。
値段と日替わり弁当と書かれた感熱紙のラベルは、油汚れのついた電子レンジで温めると、小さなラベルの世界がじんわりと飲み込まれるように黒くにじんでいく。
僕は油に放り込まれたような時間を体感し、消費されていく感覚を持ち始めた。
もう二度と戻らないというリアリティがつきまとい、生死と時間が定められた速度で前に進んでいる。
誰にでも平等に与えられる 24 時間を意識せざるを得なかった。
それから僕は、コンビニ弁当を買っては電子レンジで温める度に、じっとラベルの世界が染まっていく時間を見届けることが日課になった。
後に僕の中にある身動きができないような静かな熱を、そのまま表してくれる感熱紙が感情のキャンバスとなった。
そして紙とペンを持ち歩いていた僕の手には、いつしかレシートだけになっていた。
レシートには自分の超日常が記録されていることに気づいたからだ。
爪先がペンの代わりとなり、掻きむしるように摩擦熱となって、他者の時間が刻まれたレシートにも施されていった。
とはいえ、時間は僕を構成するエレメントであるにも関わらず、僕は未だに時間を理解できない。
あるいはそもそもその気がないのかもしれない。
しかし、他者は僕が知りえない時間を容赦なく与えてくる。
他者と僕の時間の摩擦を感じるとることで、はじめて時間を理解できるのではないかと考えている。
それが自身の生であり、時間が実体化するのである。
熱はいつかきっと冷めてしまうかもしれない。
熱が色褪せて、記憶や記録として残していたものの輝きを失ったとしても、僕は褪せてしまった時間は美しいと思う。
そしてまた新たな時間として見つめ直さなければならない。
2015年からアイロンとレシートを使ったライブアートパフォーマンスを開始。
熱を与えると変色する感熱紙の特徴を生かし、熱で大衆に消費されたイメージをドローイングする。
日常から忘れられた時間や消費行動を「時間のささくれ」 とし、自分自身と他者との関わりを考察しながら制作をする。
2022年 東京藝術大学先端芸術表現科卒業。
[受賞歴・展示歴]
2023年「紙の不思議展 ペーパーマジック」 ( 浜田市世界こども美術館 / 島根 )
グル ープ 展「ART STUDENTS STARS Vol.2」(+ART GALLERY/ 東京 )
「ART FAIR GINZA」( 銀座三越 / 東京 )
個展「Chained Butterflies」 ( デザインフェスタギャラリー原宿 / 東京 )
二人展「Xenos#2」(gallery fu/神奈川)
「tagboat Art Fair2023」「Second skin」(ギャラリー自由が丘 / 東京 )
2022年 個展「Face of Face」(gallery fu/神奈川)
「エピソードone次世代アーティスト16人展」( 阪急うめだ / 大阪 )
個展「Unconscious Mirror」(ギャラリー自由が丘 / 東京 )
「アートフェア東京2022」 ボヘミアンズ・ギルド( 国際フォーラム/ 東京 )
「tagboat Art Fair 2022」
「TAGBOAT ART SHOW」 ( 阪急メンズ / 東京 )
「第70回東京藝大卒業・修了作品展」
2021個展「change the scape」 (CROSS OVER 神楽坂 / 東京 )
「SHIBUYA STYLE vol.15」( 西武渋谷 / 東京 )
「図鑑展ワンダーランド!」 (藝大アートプラザ/東京)
「The Prize Show ー藝大アートプラザ大賞受賞 者招待展ー」( 藝大アートプラザ / 東京 )
個展「この人、さがしてます。」(ギャラリー自由が丘/東京)
「tagboat Art Fair 2022」 個展「# 君って、、、」(TAKU SOMETANI GALLERY/ 東京 )
2022
Graduated from Tokyo University of the Arts, Department of Advanced Artistic Expression
I create works examining my own relationships with others,
treating forgotten moments and consumption behaviors from daily life as “frayed edges of time.”
Since 2015, I have performed live art using irons and receipts.
Utilizing the property of thermal paper to change color when heated, I draw images consumed by the masses through heat.
[Awards - Exhibitions]
2023
『Paper Magic: The Wonders of Paper』(Hamada World Children's Art Museum / Shimane)
Group Exhibition 『ART STUDENTS STARS Vol.2』(+ART GALLERY / Tokyo)
『ART FAIR GINZA』(Ginza Mitsukoshi / Tokyo)
Solo Exhibition 『Chained Butterflies』(Design Festa Gallery Harajuku / Tokyo)
Two-Person Exhibition 『Xenos#2』 (gallery fu/Kanagawa)
『tagboat Art Fair 2023』『Second skin』(Gallery Jiyugaoka / Tokyo)
2022
Solo Exhibition 『Face of Face』(gallery fu/Kanagawa)
『Episode One: 16 Next-Generation Artists Exhibition』(Hankyu Umeda / Osaka)
Solo Exhibition 『Unconscious Mirror』(Gallery Jiyugaoka / Tokyo)
『Art Fair Tokyo 2022』Bohemian's Guild (Tokyo International Forum / Tokyo)
『tagboat Art Fair 2022』『TAGBOAT ART SHOW』(Hankyu Men's / Tokyo)
『70th Tokyo University of the Arts Graduation and Completion Works Exhibition』
2021
Solo Exhibition 『change the scape』(CROSS OVER Kagurazaka / Tokyo)
『SHIBUYA STYLE vol.15』(Seibu Shibuya / Tokyo)
『Picture Book Exhibition Wonderland!』(Geidai Art Plaza / Tokyo)
『The Prize Show - Geidai Art Plaza Grand Prize Winners Invitational Exhibition』 (Geidai Art Plaza / Tokyo)
Solo Exhibition 『Looking for This Person.』(Gallery Jiyugaoka / Tokyo)
『tagboat Art Fair 2022』
Solo Exhibition 『# You Are...』 (TAKU SOMETANI GALLERY / Tokyo)